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自毛植毛コラム:韓国の自毛植毛事情

最新研究 ❘ 発毛薬の長期効果

2024
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07
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今回の記事では、脱毛症治療薬と毛髪の重量に関する興味深い研究結果をご紹介したいと思います。「毛髪の重量」という表現は、私も聞き慣れないもので、視聴者の皆様にも馴染みが薄いかもしれません。これまでご紹介してきた研究の多くは、写真評価による直接的な毛髪の比較方法を用いていました。実際、この研究を詳しく見るまでは、毛髪の重量をどのように測定し、なぜ測定するのか、そしてその測定値からどのような意味を引き出すのか、非常に興味がありました。今回は、これらの疑問点を一つずつ丁寧に説明していきたいと思います。

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目次

研究の概要

この研究は、カリフォルニア大学病院の皮膚科学教室で行われ、男性型脱毛症を患う66名の男性を対象としています。フィナステリドを服用した際の3年後と4年後の毛髪重量の変化を測定しました。

実は、同じ研究チームが既に最初の2年間(48週と96週後)の結果を発表しており、フィナステリド服用群で毛髪重量が有意に増加したことを確認しています。今回の研究は、その期間をさらに延長し、144週と192週後(3年と4年後)の長期結果を実証しようとするものです。

近年、脱毛治療薬、特にフィナステリド系のプロペシアなどの長期臨床データに関する研究が増えています。これは、フィナステリドが市場に出てから20年以上経過し、その期間に相当する研究が着実に蓄積されてきたためです。ただし、毛髪の重量に焦点を当てた研究はあまり一般的ではありません。

毛髪重量の測定方法

研究者たちは、頭皮の特定部位を約1平方cmの面積で設定し、6週間ごとに毛髪をカットしました。カットした毛髪は特定の薬品処理を通じて同一条件に調整し、0.01mgの精度を持つコンピュータ秤で重量を測定しました。

この方法では、頭全体の毛髪を測定するのではなく、特定の部位のサンプルを使用しています。これにより、より正確で一貫性のある測定が可能になります。

また、毛髪には固有の成長周期があるため、時間の経過とともに自然に伸びて重くなります。そこで研究者たちは、実験開始12週前から6週前まで、そして6週前から研究開始までの毛髪重量の変化を測定し、その平均値を6週間の毛髪の基本重量増加量として設定しました。これにより、研究で使用される基本比較値を6週間単位で作成しました。

この基準値の設定は、自然な毛髪の成長と治療効果を区別するために非常に重要です。これにより、薬の効果をより正確に評価することが可能になります。

研究結果

3年後の結果

  • フィナステリド服用群:毛髪重量が基本値から19.5%増加
  • プラセボ群:毛髪重量が基本値から14%減少
  • 両群の差:約34%

4年後の結果

  • フィナステリド服用群:毛髪重量が基本値から21.6%増加
  • プラセボ群:毛髪重量が基本値から24.5%減少
  • 両群の差:46%

これらの結果は、フィナステリドの長期使用が毛髪の重量に顕著な影響を与えることを示しています。特に、プラセボ群との差が時間とともに拡大していることは注目に値します。

毛髪の本数に関しても差が見られました

  • フィナステリド服用群:毛髪本数が基本値から7.2%増加
  • プラセボ群:毛髪本数が基本値から13%減少
  • 両群の差:約20%

この結果は、フィナステリドが単に毛髪の脱落を防ぐだけでなく、新しい毛髪の成長も促進する可能性があることを示唆しています。

結果の考察

注目すべき点は、薬を服用した場合、毛髪の本数の増加を考慮しても、毛髪の重量の増加幅がはるかに大きかったことです。これは、フィナステリドが毛髪の正常な成長周期を取り戻すのに役立っているためではないかと考えられます。

脱毛の原因物質(DHT:ジヒドロテストステロン)の攻撃に悩まされて細くなっていた毛髪が、フィナステリドの助けを借りてその攻撃から逃れ、徐々に長く太くなり、結果として毛髪の重量が増加したのではないでしょうか。

この仮説は、長期間脱毛治療薬を服用している患者さんの実感とも一致します。多くの患者さんが「毛髪が太字になったように濃くなった」「頭皮が以前より隠れるようになった」と報告しています。今回ご紹介した研究は、こうした実感を科学的に裏付けるものだと言えるでしょう。

さらに、この研究結果は、フィナステリドの効果が時間とともに蓄積される可能性を示唆しています。3年後と4年後の結果を比較すると、効果がさらに増大していることがわかります。これは、長期的な治療の重要性を強調するものです。

結びに

毛髪の現状を単に維持するだけでなく、毛髪が太くなり重量が増加するという側面は、脱毛治療薬を服用することで得られる最高の効果の一つと言えるかもしれません。この研究結果は、脱毛治療薬の長期的な効果を示す重要なエビデンスとなり、治療を継続する患者さんに希望を与えるものとなるでしょう。

ただし、個々の患者さんの状態は異なりますので、治療の開始や継続については必ず専門医にご相談ください。また、副作用の可能性や、治療の中断による影響なども考慮する必要があります。

最後に、この研究は脱毛治療の分野に新たな視点をもたらしました。毛髪の重量という指標は、今後の研究や臨床評価において重要な役割を果たす可能性があります。私たちは、これからも最新の研究成果を皆様にお届けし、より効果的で安全な脱毛治療の発展に貢献していきたいと思います。

カンヘアは皆様の髪の健康と、自信に満ちた生活を心よりお祈りしております。

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