韓国植毛❘自毛植毛のすべて(2)

3．自毛植毛の種類

自毛植毛は、毛髪の採取方法によって切開法（FUT（follicular unit transplantation）またはFUSS（follicular unit strip surgery））と非切開法（FUE（follicular unit extraction or excision））に分類でき、移植方法によってインプランター法、スリット法、DNI（dull needle insertion）法に分けることができます。それぞれの方法には独自の長所と短所があり、特定の方法が絶対的に優れているということはありません。一部の患者は特定の方法にこだわり、その方法でのみ施術を受けたいと主張することがありますが、最も重要なのはその方法を選ぶことではなく、望む結果を得ることです。そのため、執刀医とこの点について必ず相談する時間が必要です。自動車の購入に例えると、スピードを重視する人がスポーツカーではなくSUVやセダンを選ぶのが適切でないように、長所と短所を理解することが重要です。また、二次施術（再施術）の場合や、頭皮の状態が特殊な状況にある場合、特定の施術方法がより有利になることがあります。例えば、毛髪密度が低い人の場合、非切開法で採取すると施術後の毛髪密度がさらに低く見える可能性があるため、切開法の方が適している場合があります。また、頭皮の柔軟性が乏しく切除する皮膚に余裕がない人の場合は、切開法よりも非切開法の方が適しているでしょう。

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3.1. 採取方法による分類
3.1.1. 切開法

もっとも古典的な方法で、後頭部の皮膚を細い帯状（ストリップ）に切り取り、その皮膚切片に付着している毛髪を顕微鏡で一つ一つ毛包単位に分離して移植する方法です。切除する皮膚片の大きさは移植量と毛髪密度などによって異なりますが、幅は1.0～1.5 cm程度で、長さは少量の場合10 cm以下で行いますが、一般的によく行われる3000本以上の移植では20～30 cm程度が必要となることもあります。切開による採取と縫合には、短い場合で20分から30分、長い場合で1時間程度かかります。

切開自毛植毛の利点は、安定した定着率、短い施術時間、髪を切らずに施術できる利便性、比較的安価な費用などです。欠点は、頭皮に線状の傷跡が残り、施術直後の痛みが非切開法より少し強く、回復にも時間がかかることです。頭皮が透けるほど短く刈らない限り、通常の場合、傷跡は目立ちません。

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3.1.2. 非切開法

毛髪1-2本が入る小さな円筒形のマイクロドリルを使用して、毛包単位で髪の毛の根の部分を1つずつ抜き取って採取する方法です。歯科での虫歯治療の際に使用する「ウィーン」という音を立てて歯を削る機械に似た装置を使用すると考えれば良いでしょう。

切開法が線状の傷跡（linear scar）が残るのに対し、非切開法は点状の傷跡（dotted scar）が残るため、傷跡が目立ちにくく、施術後の痛みも少なく回復も早いです。切開法は採取した皮膚片に含まれる毛髪を移植に使用するため、移植毛の選択の余地が少ないのに対し、非切開法は医師が採取する毛髪を一つ一つ選べるため、太くて毛包あたりの毛髪が多い2～3本毛包を中心に抜き取れるという利点があります。

欠点としては、生着率が切開法よりも低くなる可能性があること、剃髪部分が必要なこと、施術時間が長くなることです。生着率については、非切開法の導入初期は切開法との差が大きかったものの、飛躍的な技術の発展により格差が大幅に縮まり、大きな差はないと考えられます。ただし、細くてストレスに弱いタイプの毛髪では、切開法に比べて生着率が低くなる可能性があります。剃髪せずに施術する無剃髪方式の非切開法もありますが、やはり施術費用は剃髪する場合に比べて高めです。

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3.1.3. 混合法（マージ法／ハイブリッド）

切開法と非切開法を同時に行う混合方式の自毛植毛もあります。マージ法とも呼ばれ、ハイブリッド方式とも呼ばれています。通常、大量移植が必要な場合に行われますが、二つの施術法の間で迷う場合にも行われることがあります。移植量が多くない場合は、通常一つの方法のみで行うのが一般的です。

3.2. 移植方法で分類

3.2.1. 植毛機

韓国国内で最も広く使用されている一般的な方法で、植毛器（インプランター）という機械を使用して、移植部分に毛髪が入る穴を作ると同時に毛髪を挿入する方法です。最初に発明した崔永哲先生の名前にちなんで、海外ではチョイ（Choi）インプランターと呼ばれています。施術スピードが速く、医師が穴を開けることと挿入を同時に行うため、スタッフへの依存度が低いという利点があります。

3.2.2. スリット

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アメリカ、カナダ、ヨーロッパなどで多く使用されている方式で、頭皮に毛髪が入る穴を小さなナイフや針で作った後、毛髪をピンセットで挟んで入れる方式です。毛包に周辺組織をより豊かに付けて移植できるため組織の安全性が高く、切開と挿入が二段階で行われるため切開創をより小さくできる利点があり、毛髪の間隔をより狭めて移植するのに有利です。

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3.2.3. DNI（ノータッチ）

植毛器とスリット方式を組み合わせた方式です。DNIとはdull needle insertionの略で「鈍針挿入」という意味で、植毛器が鋭い針を使用することと対比される用語です。毛髪が入る穴を先に作るのはスリット方式と同じですが、挿入作業をピンセット（forcep）ではなく植毛器もしくは植毛器の変形ツールで行う点が異なります。

植毛器の利点とスリット方式の利点を両方持っている一方で、両方の欠点も併せ持つ部分があるため、無条件に良いとは言いにくく、二つの方法の中間程度と見なされます。野球の投手に例えると、オーバースロー投手とアンダースロー投手の中間であるサイドスロー投手のような感じといえます。

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4．自毛植毛の結果

4.1. 移植毛の生着時期

移植された毛髪は、移植直後から1～2日は周囲組織からの拡散で得た栄養分と酸素で生存します。不足した栄養分で生きていかなければならない厳しい時期です。施術後3～4日が経つと微細血管が成長して入り込み、本格的な栄養分と酸素の供給が可能になります。そのため、微細血管が成長するまでの最初の3日間が非常に重要で、この時期は血流および酸素供給が円滑になるよう、体にストレスを与える状況を避けることが望ましいです。特にタバコやお酒は避けるようにします。

10～11日程度経つと、毛包と周囲組織との癒着（adhesion）が完全に起こり、手で毛髪を抜いても毛包（根）は残り、茎（毛幹；shaft）だけが抜けるため、生着に影響を受けない時期となります。この時期を過ぎると、かさぶたを除去する病院もありますが、かさぶたと共に移植毛が抜けても問題ない時期だからです。かさぶたを無理に剥がしたり移植毛を無理に抜いたりすることは特に良いことはないので、自然に脱落するのを待つことをお勧めします。

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4.2. 自毛植毛後の脱落 - 「暗黒期」

移植施術が終わると、移植毛がそのまま成長すれば直ちに良い効果が得られるので良いのですが、そのまま成長する毛髪の割合よりも、一度脱落して成長する毛髪の割合の方がはるかに高いです。通常50～80％程度の移植毛は、施術後1～2週間程度で脱落することになります。

髪の毛は成長期（anagen）から退行期（catagen）を経て、休止期（telogen）という循環構造を持っており、通常、頭皮で見られる髪の毛は成長期にあります。3～6年ほど成長期で伸び続け、退行期を経て抜け落ち、休息を取る休止期に入りますが、この休止期は通常3～6ヶ月程度です。

自毛植毛は施術中に多くのストレスにさらされるため、成長期を続けるよりも休息を取ろうとする性質があり、そのため、ほとんどの移植された髪の毛が移植直後に脱落する休止期に入ります。休止期は一種の「冬眠」とみなすことができます。移植された毛髪の70～80％が脱落するだけでなく、施術時に頭皮に加えられた衝撃などで既存の毛髪も脱落する症状が生じることがあります。これを「ショックロス（shock loss）」と呼びますが、同じく休止期を経て回復するプロセスを経るため、大きな心配は必要ありません。

自毛植毛後3～4週間程度経つと、移植毛の脱落とショックロスが同時に起こり、自毛植毛前よりも状態が悪化することがありますが、これを「暗黒期」と呼ぶこともあります。自毛植毛後の暗黒期は3～4ヶ月程度で脱することができます。

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4.3. 自毛植毛の完成までにかかる時間

移植毛の脱落率や休止期の期間は、個人や毛包によって大きく異なります。施術直後から暗黒期なしで完成された結果を得られる方もいますが、そのようなケースは非常に稀で、自毛植毛後、暗黒期を経て3～4ヶ月程度経つと、短い休止期を過ごした毛包は再び毛髪を生産し始めます。

長い休止期を持つ毛包は6～12ヶ月程度の時間を要し、一般的に6ヶ月程度経過した時点で70～80％程度の毛包が毛髪を再生産し、残りの6ヶ月で20～30％程度の毛包が毛髪を再生産し始めます。長いケースでは自毛植毛後18ヶ月以降まで新しく生えてくる髪の毛があるという報告もあります。

そのため、最終結果を判断する時期は通常、施術後10～12ヶ月程度とされています。

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(出典：https://newhairps.com/nblog/2?page=7)

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